【数学】なぜ途中式を書かないの
前回のブログ「算数・数学ができるようになるためには」で挙げた内容のひとつ「途中式をきちんと書く」という話を掘り下げていきます。
≫【数学】算数・数学ができるようになるためには
今回は、途中式を書かない原因について整理をしました。
なぜ途中式を書かないの
途中式を書かない生徒は意外と多く、書こうとしない理由としては次の3つの原因が挙げられます。
- 面倒くさい
- ノートは答えだけを書くところ
- 書かなくても解ける
それぞれについてお話していきたいと思います。
1.面倒くさい
書かない理由ナンバーワンだと感じられるのが、この「メンドクサイ」です。確かに気持ちは分かります。けれども、算数・数学にかかわらず勉強はメンドクサイものです。そしてこの面倒なことをするのが勉強の世界なのです。
もし勉強ができるようになりたい、得意になりたいと思うなら、このメンドクサイことをするのが大切なのだと思うようにしてください。
そもそも、「面倒くさい⇒したくない」という考え方ではなく、「面倒くさい⇒やれば他と差が出る」と考えてほしいです。
勉強は面倒なものであり、それゆえに真面目にする人としない人で結果的に差が生じているわけです。この事実を逆手にとると、メンドクサイと思いながらもコツコツと取り組めば、それだけで他の人よりも優位に立てるということなのです。
こう考えるとある意味で勉強は楽な勝負だとは思いませんか。私は、この理由で勉強での戦いは楽で簡単だと思っています!
2.ノートは答えだけを書くところ
これも途中式を書こうとしない大きな理由になっているように感じます。小学1年生から勉強というものを習い始めて、積み重なる経験からなんとなく「ノートは答えを書くところだ」というふうに捉えてしまっているようです。
これはなかなか根強い想いで、ひっ算などをノートの端や裏紙に書いたり、書いたひっ算を消したりするのも、同じ心理から来るものでしょう。
実際には「ノートは答えを書くところ」というのは間違った捉え方で、「ノートは考えたこと(頭の中にあること)を書くところ」でなければなりません。本来ならば図や表なども書いてほしいところですが、最低でも途中式は書かなければいけないものだと思って書くようにしましょう。
他にも必要なことはありますが、途中式を書くだけで算数・数学は断然簡単になっていきます。
3.書かなくても解ける
「書かなくても解けるからいいじゃん」という想いが原因になっていることもあります。「ひっ算を書かずに暗算で解ける=カッコイイ!」というふうに考えている生徒も少なからずおりますが、心理的な根源は同じでしょうか。
一見、これは問題がないように思えますが、学年が上がっていき学ぶ内容、解かなければいけない問題が難しくなってくると、どこかで必ず「書かないと解けない」という壁にぶちあたることになります。そして、そうなってから「よし、書くようにしよう」では時すでに遅しなのです。
解けている生徒であっても、「途中式は必ず書くようにしましょう」という指導が大切になります。途中式は、算数・数学ができるようになるためには必要不可欠なものなので、書くように心がけましょう。
まとめ
途中式を書かない原因を整理してみましたが、大切なのは「途中式をきちんと書く」ようにすることです。そう思ったからといって、すぐさま書けるようになるわけではないですが「途中式は大切なので書くようにしよう」と思って勉強に取り組むようにしてください。
次回は、「途中式を書く必要性」についてお話したいと思います。
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