【数学】大学受験に向けて用いる問題集と勉強法(後編)
前編の続きで、大学受験の数学における勉強法についてです。
用いる問題集と勉強の仕方は次の4つのステップになります。
- 教科書傍用問題集で、公式の暗記と簡単な使用法を理解する。
- 受験参考書(基礎)で、入試で必須の考え方を理解し、解法パターンを暗記する。
- 入試問題集で、入試の頻出問題の解き方を理解し、きちんと解けるようにする。
- 過去問(赤本)で、実践的な演習をする。
後編ではステップ3とステップ4について整理していきます。
ステップ3:入試問題集をする
入試の基礎レベルが一旦終われば、次に行うのは標準レベルです。ただ、標準といってもそれは入試問題を基礎・標準・発展の3段階に分けた中の標準なので、学校で学んでいる内容からすると明らかに発展レベルになります。
なので、「標準レベル=簡単」では決してありません。ただ、受験本番では、「標準レベル=解けないといけない」となるので、最終的には解けるようになることを目指します。
この入試の標準レベルの演習になると、あとはひたすらこのレベルの学習になります。難関大学を目指さない限り、ここからさらに難易度を上げていく必要はありません。
ちなみに、発展問題を勉強したら標準問題は勝手に解けるようになるという考え方は間違っています。なので、志望校的に発展レベルが不要なら問題集の難易度を上げることは必要ありません。
ステップ4:過去問(赤本)を解く
最後に過去問の演習です。
ここで知っておいて欲しいことは、「過去問を解くことで成績が上がる」ということはないということです。もしそれで上手くいくなら、そもそも誰も勉強法で悩んだり、塾や予備校に通ったりしないですよね。過去問を解いて合格できるなら誰も苦労はしません!
そもそも、過去問は10年分解いても問題数が知れています。1回に大問6題だとしても10年分でたったの60題です。60題を解くだけで成績が上がったりしません。
あくまで大切なのはステップ3の入試問題集による勉強です。きちんとした力をつけるためには「問題集で勉強する」というのが勉強法の基本だと思ってください。
では、なぜ過去問を解くのかということですが、入試問題を解く理由は、次の3つです。
- 今の自分の出来を知る(自分を知る)
- 志望校でどのような問題が出るのかを知る(相手を知る)
- 良問以外の対応力を身につける
過去問は模試よりも本番に近い演習で、それを解くことで自分の現状を知ることができます。
意外と大丈夫なのか。それとも、このままではマズイのか。マズイなら、それをどう解決するのか?
もちろん、解決するためには相手を知る必要があります。どの単元がよく出題されているのか、証明問題が良く出ているのかどうかなど、各大学には特徴が必ずあり、それを知ることも、成功するためには必要不可欠です。
さらに、過去問には珍問や奇問のような風変りなものも出てきます。問題集はどうしても良問を選んで作られるので、ちょっと変な問題というのは入っていません。けれども、入試ではそういう問題にも対応しないといけないわけですから、それにも慣れることが必要です。
まとめ
以上、2回に渡って「大学受験における数学の勉強法」について整理をしました。参考になれば幸いです。
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