【数学】大学受験に向けて用いる問題集と勉強法(前編)
今回は大学受験の数学における勉強法についてです。
用いる問題集と勉強の仕方は次の4つのステップになります。
- 教科書傍用問題集で、公式の暗記と簡単な使用法を理解する。
- 受験参考書(基礎)で、入試で必須の考え方を理解し、解法パターンを暗記する。
- 入試問題集で、入試の頻出問題の解き方を理解し、きちんと解けるようにする。
- 過去問(赤本)で、実践的な演習をする。
前編では、ステップ1とステップ2について整理していきます。
ステップ1:教科書傍用問題集をする
教科書傍用問題集とは、学校で配布している(実際には購入している)薄い問題集のことで、数研出版でしたら4STEP、4プロセス、クリアー、3TRIALといったものです。大抵の学校では、用いている教科書と同じ出版社の問題集(ワーク)を使用しています。
これは教科書で学んだことを練習するための問題集で、公式を覚えるまで演習を繰り返します。特に受験のことを考えると長期的に覚えておかないといけないので、「1年くらいは忘れないぞ!」を言えるまでひたすら演習です。
また、学んだ公式の簡単な使用方法もスモールステップで演習できるようになっているので、それもスムーズに解けるようになるまで練習します。
教科書傍用問題集はいわゆる定期試験の課題や範囲になるもので、定期試験のレベルをきちんとできるようにするには最適です。受験で数学が必要なら、絶対にこなさないといけません。
ちなみに、発展問題や章末問題といった入試レベルのページも入っていることがありますが、そこはしなくてOKです。教科書傍用問題集でこのページをする必要はありません。
ステップ2:受験参考書の基礎レベルをする
次にするのは、入試問題を解くためのベース作りです。基礎レベルや入門レベルの受験用問題集で、入試問題の簡単なものを丁寧に練習します。この段階を飛ばして入試の標準レベルの問題集をすると、ほとんどの場合は上手くいかず大苦戦を強いられます。どんな学びも入門レベルを飛ばすと急がば回れになるので注意です!
ここで大切な「問題集の選び方」は次のような感じです。
- 受験用の問題集であること
- 簡単なレベルを扱っていること
- 解答・解説が丁寧であること
- 難しそうに見えないこと
まず、大学受験用の問題集でなければいけません。そしてその中から、基礎レベル~標準レベルにかけての問題集を選びます。特に基礎レベルに重きを置いているものが最適です。
また、問題集を選ぶときは「解答・解説」を確認します。詳しく説明されていると思えるものを選択しましょう。
さらに言うと、最も重要なことかもしれませんが、難しそうに見えないものを選ぶことが大切です。難しそうに見えるものは、実際に難しく、自学自習で行うと往々に挫折してしまいます。特に受験勉強における一番最初の問題集になるので、簡単そうに見えるものを選ぶように心がけましょう。
*真面目な人ほど難しい問題集を選ぶ傾向にあります!そして真面目であるがゆえに、その問題集を止めることができず苦しむことになります!!
ちなみに、これが特別に良いというわけではないですが、参考に悪くはない問題集を挙げておきます。
- 数研出版「黄チャート 解法と演習」
- 数研出版「青チャート 基礎からの」
- 旺文社「基礎問題精講」
もしチャート式を選ぶならば、青チャートは自主学習するにはちょい難です。特にこだわりがなければ黄チャートの方がおすすめです。
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