速読に意味(価値)はあるの?
たまに見かける「速読」という言葉。
「速読」というものがいつからあるのは分かりませんが、私が大学生だった2000年にはあった言葉です。当時、図書館で「速読」というタイトルに少し惹かれて、それ関連の本を数冊読み、トレーニング本を借りて練習もしました。
けれども、ちょっと惹かれてやってみた程度だったので、そのうち関心もなくなり、そのときは知識として「速読とはこういうものだ」ということが分かったくらいで終了しました。
速読は本を読めばできるようになる
いま、私は速読ができます。
速読の本がきっかけとかではなく、本を読みまくっているとふとできるようになりました。おそらく、読書量がある一定ラインを超えると誰でもできるようになるものかなと思います。
ただ、これは掛け替えのない能力だとは全く思っていません。というか、私は速読の能力を全く利用していません。
速読はあまり使えない
速読の能力は、手に入ると勝手に本を読むのが速くなるというものではありません。自動で速く本を読んでくれるのではなく、「よし速読しよう」と読書の仕方を切り替える感じになります。私の中では、頭のなかに速読のON/OFFのスイッチがあるのです。
なのですが、残念なことに、そのスイッチをONにして速読をすることは滅多にありません。なぜなら使い道がほとんどないためです。人によっては用途はあるのでしょうが、私の生活にはないのです。
字のごとく、速読をすると確かに速く読むことはできます。けれども、速く読めば読むほど、読み取れる情報のレベルが低くなります。
具体的にいえば、2時間で読んで100の情報を得られる読書の仕方を基準にすると、同じページを15分で速読すると、得られる情報が8分の1になって12程度になります。
このように考えると速読のメリットはほとんどありません。
速読のメリットは
もちろん、速読を全否定するわけではありません。それは次のような場合、利用価値があるからです。
さきほどの話の続きで、ふつうに読み進めれば2時間かかる本があるとします。けれども、その本の中に、自分として得られる情報が12程度しかない場合があります。つまり、2時間もかける必要のない本というわけです。
本来は、そのような本は2時間かける価値がないために「読まない」という選択をするはずなのですが、何らかの理由で読まなければいけない場合もあります。
そのとき、速読は役に立ちます。速読することで15分程度で読み終えることができ、それで十分というわけです。
まとめ
速読ができれば、確かに本を速く読み進めることができるようになります。ただ、得られる情報量が増えるわけではありません。さっと斜め読み程度で読み終わらせたい本があるならば有用な方法です。
けれども、そうでない場合、速読にはそれほど価値があるわけではありません。
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