【授業】板書を写すときに気を付けたいこと
学校の授業では、黒板にかかれているもの、いわゆる板書を当たり前のように写します。
「先生が消してしまう前に写さないと!」というわけですね。
大抵の場合は、板書を写さないと怒られることでしょう。けれども、実は「板書を写す」という行為は、勉強としては邪魔にしかなっていません。
先生サイドの話「話は聞けていません」
板書を写すという行為を先生サイドからの視点で見てみると、驚愕の事実ですが、生徒たちが板書を写しているとき、先生の話は聞けていません。なんとなく聞こえてはいるのでしょうが、細かい内容までは聞けていないのです。
よく考えると当たり前のことで、人は2つの作業を同時にはできません。書くことに集中すると聞くことは疎かになります。
このことは授業をしている先生も気づいていない方が多いのではないかと思います。僕自身も、授業で生徒とやりとりをしている中で「もしかして板書を写しているとき、話を聞けていないのでは?」と感じることがあり、色々と確かめた結果分かった事実です。
先生サイドの話「写した内容は覚えていません」
そして、もう一つの驚愕の事実、ほぼ同時に気付いたことなのですが、ほとんどの生徒が写した内容を覚えていません。
板書を写している瞬間は思考自体が停止していて、マシーンにように黒板にかかれたものをノートにコピーしているようで。写すことだけに集中していて、写した内容自体は全く覚えていないのです。
実際、「1週間前の授業で○○の話をしましたよね」と言っても「なにそれ?」「え、そんな話あったっけ?」みたいな表情が返ってきます。「ノートの2,3ページ前を見てごらんよ。かいてあるでしょ…」といって確認させると「あ、ホントだ」となるわけです。
自分で書いたにもかかわらず、書いた内容自体は覚えていません。本当にただ写しているだけなのでしょう。
このように、「板書中は先生の話はうわの空」で、さらに「写した内容も記憶にない」というわけです。
大切なのは「話を聞くこと」
正直にいうと、これらの問題を根本から解決するためには先生側の改善が必要不可欠です。でも、そんなことを言っても仕方がありません。
みなさんができることは次の1つです。
- 「写すことに集中しながら話を聞く」のではなく、「話を聞くことに集中しながら板書を写す」
なかなか難しいことかもしれませんが、少しでも「話を聞く」ことを優先して「板書を写す」ことは単純作業として処理することを試みてください。
写さなくていいなら写さない
意外だと思うかもしれませんが、授業中は先生の話を聞いていて板書をきちんと写せず、授業後に友達にノートを借りて写している生徒がいますが、そういう生徒の成績は悪くなかったりします。
また、学習塾や予備校だとノート提出はないので、授業の板書をとっていない生徒がちらほらいますが、その代わりにずっと先生を方を向いて話に耳を傾けています。言わずもがな、彼らの成績は決まって悪くありません。
ちなみに彼らのノートは真っ白なわけではありません。黒板に書いてある書いてないに関係なく、大切だと判断した内容はノートにきちんと書かれているのです。
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