【国語の成績を上げる】読解力って何だろう?

query_builder 2020/06/08
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一般的に、成績を上げにくい教科の代表として挙げられる国語。

その原因は次の2つかなと僕は思っています。

  • 学校の国語の授業内容と、問題集や試験の国語の問題内容が乖離していること。
  • よく分からない読解力とか国語力とかといったものに振り回されていること。

ここでは、学校の国語はさておき、受験で問われる「国語の能力」について、簡単に整理をしようと思います。(詳しく説明すると本1冊分ぐらいになりそうです…)

ちなみに、結論から言っておくと、受験国語には「読解力」と「記述力」という両翼が必要不可欠で、片翼の「読解力」は「論理把握」「語彙力」の2つの力を合わせたものになっています。

ここに書かれていることが頭の中で整理できれば、国語で点数を取るためには何が必要なのかが分かります。事実、それを踏まえて問題演習をすることで、当塾では全員の国語の点数が確実に上がっています!

この記事の内容

1. そもそも「国語力」とは?

そもそも、国語の能力っぽい「国語力」とはどういったものなのでしょうか。

「国語」とはその国の言語、つまり日本語のことです。そして、「国語力」とは国語の運用能力のことです。日本語を巧みに操ることができる力があれば、「国語力」があると言えるわけです。

国語 ⇒ 日本語のこと
国語力 ⇒ 日本語の運用能力のこと

言葉の3つの利用方法

ここで、僕たちが日本語を利用しているシチュエーションを考えると、次の3つが挙げられます。

  1. 相手の伝達内容を理解するとき = インプット(input)
  2. 思考するとき = シンキング(thinking)
  3. 考えを伝達するとき = アウトプット(output)
これは、言語以外の情報も含めてインプットと捉えると、情報を取り入れ(インプット)、その情報と持っている知識によって思考し(シンキング)、結果を表現する(アウトプット)という一連の流れで、広義で「思考」といえるプロセスと同じです。このため、「国語力は思考力である」と言われたりすることもあります。

そのため、「国語力を上げたい=日本語の運用能力を上げたい」という場合は、それぞれに関連する3つの技能を鍛えていくことになります。

  • インプット ⇒ 言語による「把握」
  • シンキング ⇒ 言語による「思考」
  • アウトプット ⇒ 言語による「表現」

このように考えると、国語力とは「把握」「思考」「表現」の3つの力を合わせた総合力と言えます。国語力を上げたいならば、この3つの力を鍛えていくことを考えなければいけません。

1-1. 教育における国語力

ここまでの話から、本来の国語力というのを考えると「3つの技能「把握」「思考」「表現」を養っていきましょう」ということで話は終わります。ですが、「教育における国語力」は少し様相が異なっています

そもそも「教育における国語」と言った場合、異なる2つの側面があります。

  • 学校国語 = 学校で行っている国語の授業
  • 受験国語 = 模試や試験で課せられる国語の問題

学校における国語の授業は、道徳教育の色合いが強く、本来の国語とは全く違ったものになっているのでちょっと横に置いておきます。
*なぜだか知りませんが、学校国語で重きを置いている内容を受験国語では問うてきません。逆に受験国語で必要な知識や考え方を学校国語では一切指導しません。本当に謎です…

ここで考えていきたいのは、「受験国語」、つまり国語の文章問題です。国語の問題が解けるようになるためには、どんな力が必要なのでしょうか。特に説明文(評論文)に焦点を当てていきます。
*学年が上がるにつれて、物語文は減り、評論文が試験の中心になっていきますから。

1-2. 受験国語に「思考」はない

いわゆる「小論文」には「思考」が必要不可欠です。けれども、一般的な国語の文章問題を解く場合、「思考」することは求められず、「把握(インプット)」と「表現(アウトプット)」の2つの力が問われるに過ぎません

国語の問題を解くときにしていることは、実は単純で

  1. 与えられた文章を読み解き、
  2. 設問に対して適切に答える

ということをしているだけです。

「与えられた文章を読み解く」のに必要な力が文章を「把握」する力、いわゆる「読解力」と言われるものです。

また、「設問に対して適切に答える」のに必要な力が書き言葉による「表現」力、いわゆる「記述力」と言われるものです。

つまり、国語の問題を解くために必要な「国語力」は

  • インプット「把握」 ⇒ 「読解」する力
  • シンキング「思考」 ⇒ 必要なし!
  • アウトプット「表現」 ⇒ 「記述」する力

と言うことができ、

読解力 = 書かれている文章の内容を理解する力
記述力 = 設問に対して的確に答える力

の2つの力を養っていくことによって国語の問題は解けるようになっていくわけです。

2.「読解力」は2つの力が合わさったもの

国語の問題を解くためには「読解力」と「記述力」が必要だということですが、「読解力」というのもなかなか分かりにくいと感じられます。

けれども実はシンプルなもので、「読解力」は2つの力が合わさっているだけなのです。

読解力とは、一言でいえば「筆者の言いたいこと(筆者の主張)」を理解(読解)する力です。

国語の設問は、さまざまな角度から「筆者の主張は分かりましたか」と理解度を確認してきます。なので、文章を読んで筆者の主張を理解することは、問題を解くための最重要事項であり、そのために読解力が必要不可欠なわけです。

ここで、筆者の主張を理解するために必要なことを考えると次の2つになります。

  • 論理把握 = 話の筋道(論理展開)がわかること
  • 語彙力 = 使われている言葉の意味がわかること

つまり、この2つの力を合わせたものが「読解力」なのです。

2-1.「論理把握」とは

「文章の中のどこに筆者の主張があるのか」を知るためには、話の筋道が分からないといけません。筋道とは、どこに主張(意見)があり、その主張の根拠があるのかといった「話の論理展開」のことです。

話の論理展開を把握するためには、
・譲歩、逆接、主張
・事実、意見
・抽象、具体
といった論理的概念が必要不可欠!

これらの論理的概念を知ることによって話の論理展開が分かることを「論理把握」と呼んでいます。筆者の主張を読み取るためには、この論理把握が欠かせません。

2-2.「語彙力」

論理把握ができれば、筆者の主張が文章のどこにあるのかを読み取ることができます。けれども、用いられている言葉の意味が分からないと、結局はその内容を理解することはできません

そのため、知っている言葉を増やしていくことが必要になります。これがいわゆる語彙力といわれるものです。

文章を読解するためには、この論理把握と語彙力の両方が必要不可欠になります。

実は、論理把握は、訓練すれば誰だって習得できる単なるスキルです。しかし、語彙力は一朝一夕には得ることができません。日々辞書を引いてコツコツと語彙数を増やしていくことが肝要なのです。

3.「記述力」とは

国語の問題を解説するとき、読解についてはよく説明されます。本文を読みながら、黒板に論理展開を整理していく授業はよくある光景です。
*そのわりには、論理展開を意識的に理解している生徒は少ないように思えますが…

それと比較すると、記述については読解ほど重要視されていません。特に学校の授業では、記述の説明は皆無です。

けれども、記述力を高めていくことはかなり大切なことです。なぜなら、どれだけ読解ができるようになったとしても、記述の方法が頭の中で確立されていないと、点数には結びつかないからです。
*もちろん、記述力は表現(アウトプット)の一部であり、人生においても必要不可欠な力だといっても過言ではありません!

記述にセンスは不要

ところで、記述力というと、記述にはセンスがいるのではと思われる方も多い気がします。

結論から言うと、記述にセンスは必要ありません。

記述ができるようになるためには、国語の答え方の「暗黙のルール」を知り、それに従って解答を作る練習をすればOKなのです。

文章の書き方は習得するもの

そもそも、「文章を書く」というのはルールに従って論理的に書いていくものです。ルールを学んで、その通りに書くことで誰にでも習得できるものになっているのです。
*「思ったことをそのまま書くんだ」と言われて、思ったことをそのまま書こうとして挫折するというのは、ただの茶番です。思ったことをそのまま書いて文章にできる人は極僅かです!(10万人に1人のレベルだと思う)

つまり、記述は感覚的に行うのではなく、ルールに則って行うもので、決まった手順で行えば誰にでもできるものなのです。もちろん、少し難しい処理を要求される場合もあります。

字数制限がある場合、不要な言葉を削って答える
答えが2か所に及ぶ場合、2つをつなげて答える

けれども、訓練することで誰にでもできるようになります。センスに頼ることなくシステマチックに処理することができるので、そう思って練習していくと習得することができます。

4.「思考」の大切さ

以上の話より、国語の問題を解くためにはインプットである「読解力(論理把握と語彙力)」とアウトプットである「記述力」があればよく、「思考」は不要だという話でした。

ですが、本来の「国語力(日本語運用能力)」を考えた場合、「インプット」「思考」「アウトプット」は、3つを合わせて1つの力であり、日本語を扱う上で必要な3技能なわけです

子どもの将来を考えた場合、学校教育や受験という枠組みにとらわれず、3つの技能をバランスよく上げていきたいところです。特に、ひと昔前と比べると「思考力」は生きていく上で必要不可欠なものとなってきています。国語の試験の点数だけを追い求めるのはほどほどにしておきたいところです。

まとめ

以上、整理しておきます。

本来の「国語力」とは次の3つの総合力

  1. インプット = 把握
  2. シンキング = 思考
  3. アウトプット = 表現

教育における「国語力」は

  1. 把握 ⇒ 読解力論理把握語彙力
  2. 思考 ⇒ ない(小論文のときには必要)
  3. 表現 ⇒ 記述力

つまり、国語の試験で良い点数を取りたいならば、論理把握、読解力、記述力の3技能を鍛えるべし!ただし、思考力をないがしろにするのはお勧めできません。

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